除夜の鐘
仏教寺院の鐘
寺院の境内にある
鐘をつるしている建造物を
鐘楼(しょうろう・しゅろう)
または
鐘つき堂などと言い
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鐘のことを
梵鐘(ぼんしょう)と言います
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時を知らせたり 人々を集めるために
用いられます
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除夜の鐘
1年の最後の夜(除夜)の
午後12時を挟んで
梵鐘を撞く行事を
除夜の鐘と言います
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除夜の鐘の由来
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
正岡子規が読んだように
日本に仏教が伝来した時期に
建てられた
古代寺院の法隆寺にも
鐘楼は設けられており
梵鐘が撞かれてきました
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ただし
除夜の鐘の由来は
臨済宗・黄檗宗・曹洞宗などの
禅宗の寺院にあると言われています
そもそも除夜の鐘の起源は
中国の宋(そう)時代の禅寺にあります。
当時は朝夕の一日二回、
108つの鐘をついていたそうです。
これが鎌倉時代の禅寺に
勤行(ごんぎょう)として伝えられます。
しかし、
室町時代になると
除夜にだけつくようになります。
出典:ちえうみPLUS
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1927年(昭和2年)に
上野の寛永寺(天台宗)で行われた鐘つきが
ラジオ中継されたことが契機となり
全国の寺院に広まった様です
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鐘を撞く回数は 様々ですが
たいていは 108回です
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108の由来
108回の由来は諸説あります
以下の3つの説が特に知られています
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=由来 その1=
仏教では
感覚や意識を生じ、またそれによって迷いを起こさせる原因となる
六つの器官を
六根と言います
(眼・耳・鼻・舌・身・意)
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この六根を
「良い・悪い・普通」の3種
「染(汚れ)」「浄(清らか)」の2種
「過去・現在・未来」の3種
に分けます
つまり
6×3×2×3=108で
108の由来とする説が1つ目です
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=由来 その2=
「二十四節気」「七十二候」「十二ヶ月」を足した数
つまり
24+72+12=108で
108とする説が二つ目です
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=由来 その3=
修行を妨げるモノ
無慚(むざん)・無愧(むき)・嫉(しつ)
慳(けん)・悔(げ)・睡眠(すいめん)
掉挙(じょうこ)・惛沈(こんちん)
忿(ふん)・覆(ぶく)
この10種に、
人々を迷いに結縛(けちばく)するという
「98結」を足した数
つまり
10+98=108で
108とするのが3つ目です
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明石の禅寺 大蔵院の除夜の鐘
明石の禅寺 大蔵院でも除夜の鐘を行っています
ただし
コロナなどで 中止する年もあります
開催の有無や 詳細は
決まり次第
当サイトの”お知らせ”にて
公表します
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参加を希望される方は
ご確認ください